ボタン付けさえままならない私が「何かを作りたい」と、手を動かし始めたのは10年程前のことです。決して上手とは言えない手作りを一人で楽しんでいた頃、二女のPTA活動を通じパッチワークに出会いました。「まちの駅・楽庵」の及川正子さんを講師に、四苦八苦して初めて作ったバッグ、これが私のパッチワークの始まりです。以来その楽しさの虜となり、友人たちのアドバイスを頼りに独学でいろんな物を作ってきました。カントリードール、布花そして裂織りと私の「何か作りたい」は広がる一方でした。
 そんな時、昨年7月の「楽庵」オープンに向け、私の拙い作品を販売したいと声をかけていただき、戸惑いながらもお受けし今日まで心を込めて作らせていただいております。今回「楽庵」ご協力の下、初の二人展を開催させていただくこととなり、企画下さった及川利春氏、快く会場提供下さった八重吉ギャラリーさん、私の作品を応援下さる方々、そして腰の重い私に檄をとばしながら後押ししてくれた楽庵の正ちゃん、なかなか前へ進めない私を長い腕でひっぱり続けてくれたビーズのゆきちゃんはじめ、関係各位に心から感謝とお礼を申し上げます。 菊地則子
 昨年7月「まちの駅・楽庵」オープンと同時に「原ゆき」の作品展示のコーナーを設けさせていただきました。ビーズ作成は昨年始めたばかりですが、この1年足らずで、「楽庵」という江刺の交流の場から、いろいろな方々に発信することが出来ました。
 「原ゆき」の特徴として、何でも挑戦する意欲が90%と、変った美的センスが10%です。それにユニークな人間関係が、隠し味です。
 私の作品を1人で何点も気に入っていただいた、非常に波長の合う方。わざわざ江刺以外から来ていただき、次の作品も楽しみにしていただい方。何回も作り直して、気に入っていただいた赤いばら。
 今回の作品はビーズの他にワイヤー、粘土、ボタンといろいろな材料を使っています。自分も楽しみ、廻りの人達も楽しむ。そんな世界が好きです。おない年であるパッチワークの菊地則子さんとの二人展Vol.1ですが、2、3と続けられるよう、より一層ユニークな人間関係に磨きをかけます。 原 ゆき

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